スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年05月31日

GHK AUG A2 GBBのイップレッション

お久しぶりでございます。
すこし遅れましたがGHKの新作GBBライフルのAUG A2のご紹介です。
発表されていたとおり期待どうりのすばらしい製品がリリースされましたのでご覧ください。



実銃はオーストリアのSteyr Mannlicher社製の軍用銃になります。
オーストラリアでも使われているせいか良くオーストラリア製といい間違えられることもあるようです。
1978年ごろに製造採用され、当時としては軍用の汎用ライフルとしてはいろいろな試みがなされた革新的な銃のようです。


銃全体がプラスチック製で軽量かつブルパップの総合性能の高いライフルで、かつ最大の特徴として
世界的にも先駆けたモジュラーライフルとしての有名なライフルになります。

バレル、レシーバー、フレーム、ボルト、トリガーパックなどこれらがすべてモジュラー化されており入れ替えることにより
9mm短機関銃から7.62mm分隊支援火器、はたまたマークスマンライフルまでいろんな運用を可能にした未来的な銃です。

もちろん修理も楽に行え軍用としては欠点が見当たらないような名銃です。

では各部の説明に行きます。


バレル部です。
アルミ製ハイダーとアウターバレルになります。
逆ねじ14mmが切られております。

レギュレーターガスプラグも別パーツでリアルに再現されております。
当時は珍しいフォールディンググリップも標準装備です。
AUGはバレルグリップと言うそうです。


もちろん実銃同様にモジュラー化されていますので簡単に分解可能です。
HOP調整はこのように分解して調整します。
チャージングレバーを引いた状態でフレーム先端のロックレバーを解除して引き抜きます。


GHK製ですのでAEGバレル&HOPパッキンです。
HOPはダイヤル式の調整になっております。


操作系はチャージングハンドルとこの部分のみで完結しております。
トリガー、セイフティー&ファイアーコントロール、マグリリースレバーこれですべてです。

セイフティは非常に硬いです。
ですがあまり操作することが無いです。
一応セイフティ、中間でセミ、押し込んでフルオートとなっています。P90やMP5同様にトリガーの引きしろが変わるだけです。
セミからフルのトリガーポジションははっきりしていてセミのトリガープルは軽いのですが、フルはその先の固い部分を引き込まないと
フルオートになりません。
セレクターで操作するよりトリガーコントロールで打ち分ける感じですね。

ボルトリリースはチャージングハンドルのみで行います。
A3になってからはボルトリリースボタンが装備されたものもあるようですが、マグキャッチの上辺りにあるようで
チャージングハンドルで操作する人のほうが多いとか?

個体差もあるかもしれませんがマガジンキャッチもすごく硬いです。
自重では落下しませんでした。
キャッチレバーを押しながら抜くよりは、手でレバーを叩き押してから
マガジンをがっちりつかんで引き抜くほうが確実でスムーズかもしれません

このようにAUGはものすごく簡素に操作系が完結していると思います。




写真中央にあるボタンがハウジングロックと言われるレシーバーを固定しているものです。
コッキング状態でこのように奥に押し込むことでレシーバーを前に引き抜くことが出来ます。




レシーバーを引き抜くとボルトキャリアが抜けます。
写真も実物も見た目には実銃さながらのリアリティーです!




レシーバーになります。
A1,A2はレシーバーにフィクスドされたオプティカルスコープも特徴的ですね。
下のノブがエレベーション調整、横のノブがヴィンテージ調整になります。
上の突起が調整ノブに逆テンションをかけているスプリングハウジングです。

スコープ上にバックアップのアイアンサイトも装備されています。
ですがスプリングハウジングを避けるためか射手側から見て右にオフセットされています。
あくまでバックアップと言った感じですね。

チャージングハンドルはレバー部分のみレシーバー側についてきます。




スコープピクチャーです。
1.5X14の固定のオプティカルスコープです。
耐衝撃性に優れており、レシーバーに完全固定されて軽量かつ低倍率で視野角の広いオールマイティーなスコープです。

レティクルはこのようにサークルのみです。
このサークルの内側が300mで1.8mの大きさになるようです。
マンシルエットをサークルの中に入れてみておおよその距離を測るようです。

AUGにはほかにCクロスヘア、Cアウトサイドクロスヘアなどいくつかレティクルがあるようですが
特に特徴的なこのサークルのみを選択したのかと思います。

実際に覗くまで1.5倍ってなんの役に立つんだろ?と思っていましたが覗いてみて驚愕しました。
写真からもわかるようにやや黄色みがかって見えますがかなり見やすいです。
見やすい理由は距離や視野角に違和感が少ないからかと思います。
索敵では肉眼で見づらいディティールを確認でき、慣れてくると両目を開けてスコープを覗いたまま移動することも可能でインドア戦でも十分に性能を生かすことが出来るかと思います。
私は3倍のブースターを使うことがありましたが比べると1.5倍のほうが自分には合ってると感じました。

比較写真を撮りたかったのですがスコープ越しの写真が難しすぎて私にはできませんでした…




バットプレート部です。
硬質ゴムで出来ています。
そしてスリングスイベルピンがロックピンの兼用になっています。
もちろんスリングテンションで抜け落ちないようにロックがあります。
バットプレートのくぼみの部分の裏にロックレバーがありますのでくぼみ部分を強く押してスリングスイベルピンを抜きます。



ピンは左右入れ替えが可能です。






バットプレートをはずすとコッキング状態ならトリガーパックが引き抜けます。
多くのブルパップはトリガーASSYがユニット化しているものが多いせいか総じてこの部分をトリガーパックを呼ぶようです。
トリガーパックは全体がプラスチック製になっています。
実銃もバリエーションの違いはありますがプラスチック製です。

下の三角はストックした部分のふたです。
クリーニングキットを入れるスペースになってるとのことです。
一応リアルに再現してくれたのですね。


フィールドストリップした状態です。
工具なしでここまで分解可能です。
大変リアルですばらしい出来栄えですね!



トリガーパック部の写真です。
AUGは生産国やモデル、年式、アフターパーツなどによりさまざまな形状がありますが
GHKは実銃同様にリアルに再現してくれました。
素材はいつもどおり亜鉛で出来ているようです。
実銃ではハンマーやシアーまでもプラスチック製のものがあるようです。
ポンと入れ替えるだけなのでさまざまなバリエーションがあるのも納得ですね。

トリガーフィーリングはブルパップ特有のストレートストロークでスムーズな動きとはいえませんが
WE製P90とは比べ物にならない引きやすいトリガーフィーリングです。
上にも書きましたがトリガーが2ステージあります。
引き始めは軽めで遊びが少なく5mm程度引くとハンマーが落ちます。
ハンマースプリングはかなりテンション低めでドライファイアすると「…カチン…」と壊れてるのかな?と思うぐらい小さな音です。
そのせいかシアーの切れ位置は少し分かりづらいですが、ガク引きせずに狙ってセミを撃つことが可能です。

そこから急にトリガーの重い2ステージ目になります。
そこまで引くとセミオートシアをキャンセルしてフルオートになります。
これはトリガーパック一番後ろに2ステージ目をわざと重くするスプリングが入っていますので
それを取ることでフルを軽くすることは可能のようです。
このスプリングは実銃には無い部品のようなのでGHKは2ステージを明確化したかったのかもしれませんね。

総合的にはブルパップとは思えないぐらい使いやすいトリガーフィーリングだと思います。



ボルトキャリアーになります。
特殊なボルトキャリアーでロッドが2本一体化しています。
写真上のロッドがダミーですがガスチューブになります。
下側がリコイルスプリングが入っているチャージングロッドになります。
先端の一回り細いところがチャージングレバーの遊び部分です。

すべて一体化で重さは352gとびっくりするような重さになります。
AUGはモジュラーライフルなのでボルトキャリアーとバレルを交換することで使用する弾を変更することが出来ます。
そのため仕様弾に合ったガスチューブ、弾の反動のリコイルスプリング、チャージングストロークも一緒に交換されるように
このような特殊形状になっているようです。

動作はいつものダブルOリングで重いボルトもあり、かなりきつめのリコイルです。
最近のGBBライフルの中ではかなりハードリコイルです。
G5は乾いた「パン!」とした感じですが、AUGは複雑形状なボルトのせいか「ズチャ!」とした発砲音です。
ですがやはりサイクルは少しだけ遅めになっています。




最後にマガジンになります。
プラ外装ですが実銃のようにシースルーボディーにはなっていません。
装弾数は36発です。

重さはAUGは約430gです。G5が約600gなので割りと軽いマガジンですね。
注入口はバルブ下で刺さると見えなくなります。
空撃ちモードはありません。



いかがでしたでしょうか?
L85やP90などに続きブルパップ式のレパートリーが増えてファンの方はうれしいですね。
ブルパップは操作感の慣れは必要ですが、全長を抑えながらバレルを長く作れるメリットからGBBの作動には適した形状です。
ボルト位置がストックに近くダイレクトに反動を感じれます。しかも銃後ろ側の動作なので
銃口のリコイルコントロールも比較的有利と言われています。

今現在も軍で使われている有名なライフルですがエアガンファンの方は懐かしさを覚える一品ではないでしょうか?
私もマルゼン製ブラックステアーを所有していたことがあったので懐かしさと新製品としての小さな感動を覚えました。

総評としましてはゲーマーの方にはもちろんお勧めできる実射性能なのですが、どちらかと言うと鑑賞派にお勧めです!
用事も無いのについ分解、組み立てを繰り返したくなる不思議な魅力があります。

もちろん強いリコイルも楽しめますのでぜひコレクションにどうぞ!
   
タグ :GHKAUGGBB


Posted by MAC  at 20:20Comments(2)製品紹介